JPのブログ

読書記録や勉強したことをまとめていきます。

学歴社会

唐突であるが、学歴社会について考えたことを残したい。

まず身分制度があった時代まで遡る。19世紀以前には、貴族社会や士農工商などの身分社会があった。この社会では、自分が生まれた家柄で職業も含め人生の大部分が決められてしまうものであった。その後、日本では明治維新により身分制度が廃止され、(差別などはあったにしろ)職業の自由が認められた。教養さえ身に着ければ、偉くなってお金が入り、生活が豊かになる認識が人々の間に広まった。

福沢諭吉学問のすすめの中で「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」は有名はフレーズだが、本来の意図は
 ”本来は平等のはずだけど、差がついているのは学問しているかしていないの差だからな。”
といったものである。これが現在も日本人に根付いている学歴社会の始まりだと思う。頑張って勉強して、良い大学に入り、良い企業に入れば一生安泰といった考えある。(平成生まれなので実感として分からないが、)昭和の高度経済成長期がこの傾向に拍車をかけたのではないか。

ただ、現在において、一生安泰な良い企業なんてものは存在するのだろうか?「僕は君たちに武器を配りたい」では、サラリーマンは他人にリスクを丸投げするハイリスクな生き方だと主張している。
reliableeng.hatenablog.com

大企業であっても、いつ倒産やリストラがあるか分からない。サラリーマンはリスキーである。となれば、リスクは分散しなければならない。リスクを分散する方法として思いつくのは、

  • 他社から求められるほど、希少価値の高い人材になること。
  • 副業(複業)をして、収入源を多様にしておくこと。

の2つくらいだろうか。

学歴社会を否定する主張の中には、大学の必要性を疑うものがある。個人的には大学に入って勉強することは有意義なことであると信じている。大学で本気で勉強できた人は独学する術を見につけ、どこでも活躍できるであろう。ポイントは、大学入学後/卒業後も勉強を続けることだと思う。

これからは個人の時代だとも言われている。身分制度廃止により家柄に関係なく職業が選べたようになったように、学歴に関係なく高収入を得る人が増えている傾向が出てきている。法律もこれから個人の時代に向けて、変化していくのだろうか。